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筑紫哲也~右傾化を促進した人物(太一)

(以下は2008年11月に書いた記事です。)
 
忙しくて更新が開いてしまいました。
その間に、筑紫哲也が亡くなりました。
 
筑紫哲也は近年の日本の中でも、かなり影響力の大きい人物でした。
キー局の看板ニュース番組のメインキャスターを18年間も勤め、
大半の政治家よりも影響力が大きく、
おそらく大半の総理大臣よりも大きかったでしょう。
近年で筑紫を上回る影響力のあった総理大臣がいたとすれば、
それは小泉純一郎くらいしかいないと思います。
 
だからこそ筑紫哲也は死んだ時点で「歴史の一部」であり、
死してなお、厳しい論評を受けるに相応しい人物です。
ある保守系の人は、
「筑紫はもの言えぬ英霊に鞭を打ってきた人物。自分も死んで鞭を打たれても当然」
と言っていましたが、それも一理あると思います。
 
私も「死人には鞭は打たない」という奇麗事だけを並べるつもりはありません。
 
 
筑紫がここまで影響力の大きな人物になったのは、
久米宏のおかげもあるでしょう。
久米のニュースステーションの全盛期は視聴率は
20%以上をキープしていたそうです。
その1時間後に始まるNEWS23は視聴率10%程度ですから、
筑紫は水をあけられていました。
 
しかし久米の派手なエンターテインメントっぽいニュース
のやり方に疑問を持つ人は、
もっと落ち着いた正統派のニュースを見たいとして、NEWS23の筑紫を見ました。
この頃の筑紫は「久米の対抗馬」といった感じでした。
 
それから久米がキャスターを引退し、若い古館に代わったことで、
筑紫こそが日本のキャスターの代表と見なされるようになりました。
 
筑紫は実はかなり偏った思想を持っているにもかかわらず、
あの低い声と落ち着いた語り口に、多くの視聴者は騙されました。
(私も最初は騙されました)
まさに旧ソ連のスターリンのようなテクニックを持った人物でした。
 
もっともスターリンと違うのは、スターリンは農民の支持を受けるために、
必死に「庶民派」を装っていましたが、
一方の筑紫は、「弱者の味方」を標榜しながら、平気でブルジョワ丸出しでした。
クラシックコンサートなど高価な芸術を好み、
国民年金も未納で、短期間のお休みだけで責任も取らずに復帰しました。
その辺はスターリンほど「上手く」はない面もありました。
 
 
私は常々申していますように、日本人の主張の仕方の問題点として、
それが誰の主張だかはっきりさせず、
さも「みんな言っている」かのように振舞うことが挙げられます。
筑紫哲也もそのような卑怯な主張の仕方をしてきました。
 
しかし特に久米宏が去った後、筑紫は長年に渡って「左翼の旗頭」となりました。
右系の人も左翼を批判する時、よく「筑紫哲也」の名前を挙げました。
 
そういう意味で、左翼論陣の「代表的人物」がこの世を去ったことで、
ますます左翼側は「誰の主張か」が曖昧になり
「みんなの主張」というイメージにならないかという不安もあります。
 
筑紫が亡くなったことを受け、鳥越俊太郎は、
「筑紫哲也は右にとっても左にとっても、自分の位置を確認するための指標」
と言っていました。
鳥越の意図は、筑紫は「真ん中から少し左」ということかも知れず、
そこは私とは意見が違いますが、「指標」という部分は賛成します。
それだけ筑紫哲也は大きな影響力のある公人でした。
 
特に筑紫が左翼論陣の代表的な人物として確固たる地位を築き、
自分の意見を日本の「良識」だと国民に押し付けるような状況によって、
かえって右側の人達の団結力が増した側面があると思います。
そういう意味で、筑紫哲也という人物の最大の影響は、
 
「日本の右傾化を促進したこと」
 
ではないでしょうか。
そしてその自分で招いた(筑紫自身はそうは思っていないでしょうけど)ミスが、
筑紫が人生を終えるにあたって一番心残りだった事だと予想します。
 
 
さて、筑紫哲也の発言の中で印象的だったものを列挙したいと思います。
最初に、非常に数少ない、筑紫の主張に「その通り!」と思った部分から。
 
1.酷いいじめ関連の報道に関して、
筑紫「いじめというか、これは犯罪ですよね。」
 
どうも保守の人の中に「いじめ」をはっきり批判しない人が多いので、
この点に関しては筑紫に賛成です。
 
2.だらしない若者(?)を見て
筑紫「今の若者は一度徴兵でもした方がいい」
 
この発言も賛成なのですが、とても筑紫の発言とは思えず、笑えます。
あれだけ軍隊や戦争を否定する筑紫が、なぜ突然こんなことを言い出したのか。
 
左翼抗議団体「ピースボート」のチラシを見たところ、筑紫が出ていて、
「若者は皆体を動かし、運動に参加することが人生に役立つ」
のようなコメントを出していました。
左翼ではありますが、やはり「日本の年寄り」という側面もあったようです。
 
 
さて、あとは筑紫の問題発言の中で、特に印象的なものを挙げてみます。
他にも有名な問題発言は山ほどあるようですが、ここは私独自のものを中心に。
 
3.拉致被害者帰国のニュースにて、
筑紫「もし、拉致された人、そして亡くなった人たちに何かの過失があるとすれば、
それは、“日本人”に生まれたということでしょう。」
 
これは最低最悪の失言ですね。拉致被害者家族への重大な人権侵害です。
 
 
4.オウム真理教に関し、
大学生が校舎を「サティアン」などと笑っている点について、
 
筑紫「批判するより、笑う方が正しいやり方」
 
もしオウム信者の社会でのあり方を深く洞察したいのであれば、
「笑う」などという行為が一番バカにしています。
真面目にオウムを批判している人達の方がよほど社会を真摯に考えているでしょう。
そもそも筑紫自身が普段ユーモアを交えた論評は行っていません。
 
これはただ単に、オウム批判が強まる世論が気に入らないということから
出ているようですが、明らかに隙のある発言です。
 
 
5.イラク3人人質事件で、
筑紫「彼等3人に比べ、批判している若者は日本には“必要のない”人間だ」
 
さんざん若者の味方だとか弱者重視だとか人権だとか言っておきながら、
キー局の看板ニュースキャスターとして、
国民の「要・不要」を勝手に区分するとは恐ろしい話です。
人権擁護の立場からすれば、全ての人が「必要」でなければなりません。
 
 
最後に、今後筑紫哲也の跡を継ぐ者は誰でしょうか。
NEWS23の話ではありません。
現在の後藤はそれほどアクが強くないように見えますね。
 
田原総一郎もちょっとタイプが違うかな。
後は鳥越か姜尚中あたりでしょうか。
奇しくも2人とも筑紫の追悼特集に出ていましたね。
 

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