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総選挙~いじめ狂時代(太一)

(以下は2009年9月、自民党政権から民主党政権に政権交代した時期に書いた記事です。)
 
今回の総選挙について、自民党や民主党など各政党の分析をされる方が多いですが、
私はいつものように、国民を中心に分析していきたいと思います。
 
その前に、民主党の議席は308、自民党119議席だそうですが、
夜8時の各テレビ局の出口調査による予想は民主320議席超、自民90議席台
になっていたと思います。
なぜこのことをマスコミは指摘しないのでしょうか?
 
ここから分かるのは、出口調査の不正確さもありますが、何より、
今回の選挙は出口調査で「自民党に投票した」と言いにくい空気があり、
言論が萎縮していたことを示しているのではないでしょうか。
 
 
その話題は一旦置いておきまして、今回の選挙の特徴は、
日本ではいつもだいたいそうですが、
右左で意見の分かれる安全保障関係が全く争点にならなかった点にあります。
ですからネット住人、年配の保守の皆さん、さらにそれを叩く左翼系の人達
などの論調を聞いていても、全て的外れ感があります。
 
確かに自民党の平均よりは民主党の平均の方がほんの少し左寄りだと思いますが、
(自民にも左寄りの政治家はいるし、民主にも右寄りの政治家はいます)
国民が民主党に投票したのはそこが理由ではありません。
もし左寄りの政策を国民が支持したなら、
共産党や社民党がもっともっと議席を伸ばすはずです。
特に共産党は、最近「派遣切り」が話題になっていたので議席を伸ばす
かと思いきや、議席を伸ばせませんでした。
こうして見ると、「憲法9条遵守」とか、「外国人参政権付与」などの政策が、
国民が投票した理由ではないことは明らかです。
 
また、自民党への批判が強まったのは、ここ最近のことではありません。
森内閣まで、ずっと支持率は低空飛行でした。
たまたま小泉総理という不確定要素の目くらましで一時的に議席を回復しただけで、
長い間の自民党批判は続いていました。
 
今回の選挙の争点を、まず国民が考える争点、
次にそれに加えて私が考える争点を挙げてみます。
 
まず、国民の考える争点は、
 
「官僚内閣制の打破。政治の選択権を国民の手に!」
 
国民の考えを代弁してみます。
 
==================
自分達が不況で苦しい生活をしている中、高い税金を払わせられ、
にもかかわらず、その税金を官僚が無駄使いしている。
だから政治家には官僚を徹底的に叩いて欲しかったのだが、
官僚と癒着した自民党の政府は、いくら言ってもそれをやってくれなかった。
元々民主党がいいと思っている訳ではないが、一度くらい政権を任せてみてもいい。
(共産や社民は政権担当能力がゼロなので投票しない)
自民党にお灸を据え、政権選択を国民の手で行うことで、
これからの政権には官僚を叩いて欲しい。
官僚を叩けなければ、また容赦なく選挙で落とすことになると肝に銘じよ。
===================
 
官僚内閣制から、国民民主制へ、という考え自体は、
私は悪いとは思いません。
官僚内閣制の下では、例えば外交面でもあらゆる改革が阻害されます。
特定勢力(外国を含む)との癒着を断ち、
国民の声が届く、風通しのよい政治の方が望ましいと思います。
 
そのために、マスコミに踊らされた面が大きいにしろ、
国民自身の意思で投票して、官僚にNOを突きつけた今回の選挙は、
「行動面としては」悪いとは思いません。
国民としては官僚の人権は無視し、容赦なく叩き潰すことを望んでいますが、
それも私は悪いとは思いません(一種の革命として)。
 
また麻生総理は以前の安倍総理ほどは拉致問題に熱心ではなかったので、
今回麻生総理が失脚することに、安倍総理の時ほど
「国民の人道的・道義的な問題」がはっきりしている訳ではありません。
安倍総理の時は国民が「拉致被害者を見捨てる姉歯以下の行為」
をしたことが明白でしたが、
今回は100%そうだとは言い切れません。
 
ただいつも指摘していますように、最大の争点だった「官僚制の腐敗」は、
実は国民の腐敗と背中合わせだという点を国民が自覚していないのが問題です。
なぜ問題かと言いますと、国民全体に癒着や談合体質が残っている限り、
現在の官僚制を打破しても、また次の癒着が発生する土壌が変わらないからです。
 
また官僚以外の巨悪の存在を、マスコミによって隠蔽されていた危険性もあります。
その場合、官僚だけを叩き潰しても世の中は改善されないことになります。
 
次に、私独自に考える今回の選挙のもう1つの争点を挙げてみます。
 
<いじめに加わるか、加わらないか>
 
確かに官僚との癒着を絶つ態度が足りないにしても、
麻生総理をあそこまでバカにして揶揄し続けたマスコミと国民のやり方は、
まさに「いじめ」でした。
なぜ「いじめ」かは、前に<「正当な総理批判」と「総理いじめ」の違い>
http://blog.goo.ne.jp/taichi200707/e/848c33beff03a93c4b8ad5ff106ee9b4
に書いています。さらに付け加えるなら、「いじめ」は、
「言い返してこない相手をみんなで叩く行為」とも言えます。
一方で日本人は言い返してくる外国を怖くて批判できないヘタレです。
 
今回の選挙で、日本人の中の、
「いじめに加わる人」
「いじめに加わらない人」
の比率がだいたい分かったことになります。
結論としては、やはり
 
<日本人は「いじめ」が大好き>
 
なんだな、という感じです。
 
もちろん先ほど言いましたように、今回の選挙で
どうしても官僚内閣制を打破するために民主党に投票した人には、
マスコミに踊らされた面はあるにしろ、それなりの正当性はあると
私は個人的には思います。
 
しかしその場合でも、選挙が終った時に、
「いくらなんでも麻生さんに対してやり過ぎたかな」
という声が聞かれるのが、「いじめに加わらない人間」あるいは
「いじめを相対化できる人間」の感覚ではないでしょうか。
そう思わないのは、傍観者としてでも「いじめの当事者」となっていて、
自分達の行っているいじめを正当化している状態だと思います。
 
こんな国情では、子供たちのいじめが減るとはとても思えません。
こういうことを言うと荒唐無稽だと非難する人が多いんでしょうけど、
そういう非難こそ短絡的です。子供が最も影響を受けるのはテレビですから、
テレビの影響についてはあらゆる可能性を考慮する必要があります。
いくらメディアで報じられても、実際いじめは全く減っていません。
 
いじめはどこの国にもありますし、無くなることはあり得ませんが、
いじめっ子といじめられっ子以外の、大多数の「第三者」達の中に、
「異論を唱える」人の割合が少ないのが日本のいじめの陰湿さを支えています。
例えばフランス人なら、あえて周りと違う意見を唱えることはよしとされ、
その異論を含めて全体の意見をさらに発展させようとしますが、
日本では全体の意見の発展は不要で、みんな同じことを言っていればいい、
という感覚があります。
そういう感覚がいじめの状態を是認し、陰湿化させてしまいます。
 
それで、これまでの麻生政権時代でも、
麻生バッシング以外の意見はほとんど聞かれませんでした。
「色々な意見が飛び交う中で麻生批判が多かった」というのならいいのですが、
麻生叩きに疑問を呈する声はほとんど封じられ、
「そういう意見は言わない方が身のため」という空気が続いていました。
麻生支持の言論はずっと萎縮したままで、言論の自由は死んでいました。
(最初に指摘しました、出口調査の結果にも現れています)
こういう社会では、民主政に必要な「議論」というものは期待できません。
 
またこういう「空気に従う」土壌というのは、官僚の腐敗と同じ性質を持っています。
官僚も、自分達の先輩や仲間のために、官僚達の空気に従って、内輪の論理で、
あのように税金を無駄使いしていたのです。
 
今回、国民が「空気」に逆らうことなく麻生いじめを続けていたことは、
腐敗官僚と同じようなものを生み出し続ける可能性が高い。
つまり自己矛盾を内包していると思います。
 
 
それからもう1つ、気になることがありました。
民主党圧勝の予測がされた選挙前の時点で、責任政党となる民主党への厳しい声、
引き締めるような声があまり聞かれなかったことです。
(選挙結果が出てからは多少は聞かれましたが)
アメリカで共和党のブッシュ大統領時代、議会の方で民主党が多数派になっただけで、
民主党への厳しい見方が広がり、民主党は気を引き締めていました。
 
しかし日本で、参院で民主党が多数を占め、
さらに衆院でも多数派を占める予測が出たにもかかわらず、
責任政党となる民主党への厳しい論調は少なく、相変らず麻生いじめに興じていました。
 
ここから感じるのは、日本人に民主政治の意味が分かっていない
のではないかということ。
単に空気に流されるだけで、責任(多数党も国民自身も)について何も考えていないこと。
そしてそれを考える暇もないほどに「いじめが大好き」な、
「いじめ狂国民」なのではないか、という懸念です。
もしそうならば、正直言ってこの国の将来はお先真っ暗です。
 
チャップリンの「黄金狂時代」「殺人狂時代」ならぬ、
「いじめ狂時代」でしょうか。
 

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また当ブログでは日本人の特性を痛烈に批判します。日本人批判をするとすぐに朝鮮人認定するネット住人がいますが、そうしたネット住人を社会から疎外している存在こそ、日本人の特性であり、ネット住人が日本人を手放しで称賛するのは、自分を阻害している存在を称賛するという矛盾があります。

とにかく当ブログでは、あらゆる権威や既存の価値観・分類と関係なく、自分の頭で考えて批判すべきものを批判します。読者の方々にも、「権威や既存の価値観と関係なく、自分の頭で考えること」をお勧めします。


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